JUKE

オフェンス・ロボットは実際のアメリカンフットボールのように,相手のディフェンス・ロボットとガンガンぶつかって押し合いをしながら,レシーバーがいる手前の立入禁止ゾーン近くまで行き, ボール投げてタッチダウンを成功させることを目標に製作しました.
名前の由来は,チームリーダーが好きだった車,日産「Juke」と,アメフトの競技用語で「相手を軽快にかわす」という意味の「Juke」をかけてこの名前になりました.
オフェンスロボット「JUKE」
  • 足回り
    高専八代伝統のカムとリンクを用いた歩行機構です.
    当時2年生のチームリーダーが設計しました.
    この歩行機構は, 2つの電磁クラッチを使用することで全方位移動を行っています.
    そのため軸が直行するなど,設計,製作ともに大変苦労しました.
    エアーや旋回板を使用しないロボットとしては初の全方位移動が可能な 二足歩行ロボットとなっています.
  • 投球機構
    捕球したボールを輪ゴムによって溜めたエネルギーを利用し, 捕球場所からそのまま投石器のように飛ばします.
    捕球口はボールが入りやすいように周りを囲われており, チーム名である「JUKE」の文字が入ったプラダンがつけられています.
ディフェンスロボット「LANCER」
雨樋やカーテンなど,日常生活の中で身近にあるものを用いたり, 部室に在った部品を積極的に使用しているので,割と低コストだったりします.
  • タイヤ回り
    本物の自動車のようにステアリング機構を用いたことにより, 小回りが利くようにしています.
  • ディフェンス機構
    タイヤユニットの上部にある黄色いチューブのなかに フレキシブルラックが入っており,それをモーターで動かし, 支柱となっている釣竿ごとディフェンス機構を展開させます.
  • 回路・プログラム
    メインのマイコンはBestTechnology社のH8/3687,統合開発環境はGCC Developer Liteで言語はCです.
    オフェンスロボットとディフェンスロボット2台を1人で担当するため同一仕様です.
    コントローラーは,重量制限に含まれる関係でDualShock2&XBeeの組み合わせを初めて採用しました.
    しかし,DualShock2の内部回路との通信がうまくいかないのか,なかなか動作が安定しなかった模様です.
    ちなみにDualShock2内部回路の通信には,PIC16F819のSPIを使っていました.
    モータードライバ回路(MDC)は,Bチームと同一仕様のものを採用しました.